導入事例

信頼性のあるツールを
大いに活用していきたい

田園調布学園中等部・高等部
(東京都世田谷区)

東京都世田谷区にある中高一貫の女子校。1926(大正15)年に創立。6年間を3期に分け、発達段階に応じた6か年一貫教育を実施。協同探求型授業、教科横断型授業、土曜プログラムなど「体験」を重視した教育を展開し、2022年度からは探究プログラムをスタートさせる予定だ。

ジャパンナレッジSchoolに期待することとは? 司書教諭の二井依里奈先生、副教頭で理科を教える入英樹先生、数学を教える細野智之先生にお話をうかがった。

コロナ禍で全校生徒“1人1台”を実現

──御校では以前からジャパンナレッジLibをご利用いただいていました。

二井:はい、2006年からジャパンナレッジ(現在、ジャパンナレッジLib)を導入していました。信頼あるデータベースとして多数の大学図書館で契約されていると評判を聞いて、展示会に行ってデモを見て導入を決めました。ただ、我々図書館は「図書館便り」を作るときなどによく利用していましたし、一部の社会科の先生にはよく使ってもらっていたのですが、生徒には少しハードルが高かったようで、利用率は伸び悩んでいましたね。一方、ジャパンナレッジSchoolは中高生向けにコンテンツが厳選されているので生徒にもたくさん使ってもらいたいです。

──デバイス環境をお聞かせください。

二井:生徒には1人1台Chromebookを持たせています。以前は中学2年生からの配布でしたが、昨年(2020年)はコロナ禍で休校になったことを受け、年度途中から中学1年生にも持たせるようになりました。生徒たちはパソコンを毎日家に持って帰っていて、肌身離さず、という状態です。ジャパンナレッジSchoolを導入して、生徒たち一人ひとりが机上で百科事典を自由自在に使える日が来るなんて感慨深いです。ただ司書教諭としては、紙の辞書の良さも伝えていきたいと思っています。

まず、先生方に身近に感じてもらいたい

──ジャパンナレッジSchoolの印象はいかがでしょうか?

二井:新書が入っているのが大きいですね。図書館に一冊しかなかった本でも、みんなで同時に読み進めることができますし、理科の先生は「岩波科学ライブラリー」や「ブルーバックス」などの一部を読んでもらって、ちょっとした感想文を書いてもらうという宿題も出せそう、と期待していました。

──新書以外で注目のコンテンツはありますか?

二井:まず、先生方にジャパンナレッジSchoolを身近に感じてほしいと考え、これまでのジャパンナレッジとどう違うのか、私の方で表を作って見てもらったんです。先生方に実際に授業で使ってもらわないと、生徒たちに良さが伝わらないので。その際に理科や社会科の先生方は、統計や白地図が入っていることをとても喜んでいました

国語科の先生は「新編 日本古典文学全集」に注目していました。授業で取り上げるのは作品の一部ですが、ジャパンナレッジSchoolを使えば、その前後の文章はこうなっていると教えることができますから、これは使い勝手が良さそうだと話していました。導入以前は図書館にある全集から必要なところをコピーし、切り貼りして、人数分をプリント配布するなどかなり手間がかかっていたようです。

印象に残る授業づくりに活かしたい

──御校では教科横断型の授業やICT 活用授業など、独自の「協同探求型授業」を展開されています。入先生はジャパンナレッジSchoolのどのような点に期待されていますか?

:常々、生徒たちには多面的・多角的に物事を捉える人間になってほしい、と願い授業をしています。広い視野を持つことで、ネットなどにあふれる情報から正しいものをきちんとつかめる人間になってほしい、と考えています。

2022年度からはカリキュラムが変わり、本格的に探究学習が始まりますので、ジャパンナレッジSchool のような信頼性のあるツールを大いに活用できたら、と期待しています。

二井:ネット検索では一番上位にあるからといって、その情報が正しいとはかぎらない。信頼できる情報を見極める力が、これからを生きる生徒たちにとってとても重要なんです。ジャパンナレッジSchoolというツールを使って、情報源を確認することがいかに大事なのか、を学びとってほしいと思っています。

──細野先生は教材づくりに活用されたとか。

細野:先日の授業で、古代ギリシャの天文学者、ヒッパルコスが確立した三角法で地球の半径や、地球から月までの距離を求めなさい、という問題を出しました。その際、少しでも数学にロマンを感じてもらおうと、「日本大百科全書」のヒッパルコスの説明を載せました。ジャパンナレッジSchoolには信頼できる情報が載っているので、誤った説明をする心配をしなくて済みますし、引用元情報も貼り付けることができるので、教材づくりの時間が短縮できました

私は学生時代に印象に残る授業が1つでもあるという経験は大きいと考えています。これが、生徒一人ひとりと向き合って授業をする醍醐味なのかもしれません。これからも授業づくりに、ジャパンナレッジSchoolを大いに活かせたらいいなと思っています。

※紀伊國屋書店営業総本部の「教育と研究の未来」の記事を一部加筆して転載しました。

司書教諭の二井依里奈先生

私立田園調布学園中等部・高等部

東京都世田谷区に位置する中高一貫の女子校。「捨我精進」を建学の精神とし「強い心・思いやりの心・素直な心」を持った人物の育成を目標としている。ICT機器を積極的に活用し、生徒の主体性や協同性を育みながら問題を発見・解決する「協同探求型授業」や学生一人ひとりが自分の発達段階や興味関心に応じて選択できる「土曜プログラム」といった特色のある取り組みを実践している。

生徒数:1226名(2021年4月現在)
URL:https://www.chofu.ed.jp/

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