導入事例

ジャパンナレッジSchoolを導入した学校にインタビュー。
導入のきっかけや注目のコンテンツ、どんな授業に活用したいかなど現場の声をお届けします。

ジャパンナレッジSchoolに当たれと言える信頼感

市川学園 市川中学校・高等学校(千葉県市川市)

千葉県市川市にある男女共学の中高一貫校。教育の基本方針として「リベラルアーツ教育」を据え、「真の学力」「教養力」「科学力」「国際力」「人間力」の5つの力の修得を目標としている。2009年度からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定。ICT活用授業にも力を入れており、中学3年生以上に1人1台のタブレットを配布、多種多様な学習アプリやサービスを利用している。

ジャパンナレッジSchoolはトライアルの期間を経て、2021年度に導入。決め手はいったい何だったのか? 授業にどう活用していくかなど、社会科教諭で教育研究部長も務める、笹尾弘之先生にうかがった。

新書が入っているのは大きな強み

──ジャパンナレッジSchoolをお知りになったきっかけを教えてください。

笹尾:幕張メッセで行われたイベント(昨秋開催の第11回教育ITソリューションEXPO)に参加した本校のICT担当職員から、ジャパンナレッジSchoolというサービスが興味深かった、との報告を受けました。図書館ではすでにジャパンナレッジLibを導入しており、多くの教員が利用していたのですが、主に大学や研究機関向けのサービスなので、今まで生徒たちにあまり利用を勧めてはいませんでした。ですが、ちょうど今年度の中学3年生全員にタブレットを配布するにあたり、何か良いアプリはないかと探していたことに加え、ジャパンナレッジは馴染み深いサービスでもあるので、では(中高生の利用に特化した)ジャパンナレッジSchoolの導入を検討してみようか、ということになりました。

──笹尾先生ご自身はジャパンナレッジSchoolに対してどのような印象を持たれましたか?

笹尾:生徒たちはみな電子辞書を持っています。中学入学時に英語の授業がスタートするからと、ご家族に買ってもらった生徒も多いです。ですから一時は電子辞書アプリの採用も検討していたのですが、ジャパンナレッジSchoolは加えて新書が読めるところが魅力的でしたので導入を決めました。

特に国語科の授業では、教科書だけでなく一般書も活用するので、あれだけたくさん新書が入っているととても便利です。そのうえ、「日本古典文学全集」まで搭載されています。中学1年生から古典の授業も始まるので、その点においても非常にありがたいと先生方が喜んでいました。

──他の導入校の先生方からも、新書が読めることに特に良い反応をいただいています。

笹尾:もちろん紙の本のいいところも我々教師はわかっています。生徒には本を読みなさい、図書館に行きなさい、と日ごろから言っていますので。ただタブレットを通して手元で様々な本を見られるというのは、小論文を書くときなどに参考資料として活用できるので非常に使い勝手が良いです。新書が入っているのはまさにジャパンナレッジSchoolの大きな強みだと思います。

授業に使える注目のコンテンツは?

──先生が所属されている社会科での反応はいかがでしょうか?

笹尾:歴史を教える先生のなかには、もともと自分のパソコンでジャパンナレッジを利用し「国史大辞典」を使っていた人もいます。ジャパンナレッジSchoolだと、教員もタブレットでいつでも資料にアクセスできるので好評でした。確かに「国史大辞典」は専門的なコンテンツで受験勉強にはあまり使わないかもしれません。ですが史実に基づいた授業をするために信頼のおけるコンテンツが身近にあるのはありがたい、という声もありました。

私は地理と公民を担当しているのですが、「統計でみる日本」や「日本国勢図会」などの統計資料類の搭載を評価しています。収録されているグラフや画像は地理の調べ学習で生徒たちが発表する際の資料作成に利用できますし、私自身もパワーポイントに貼り付けるなどして教材づくりに活用しています。また、コピー&ペーストをすると引用元の情報を自動で追加できる機能もとても良いですね。

──公民の授業で利用できるコンテンツはありますか?

笹尾「岩波ブックレット」ですね。まさにこれは現在起こっている社会問題を研究している専門家によって書かれた本ですよね。たとえばですが、私が「酸性雨」をテーマにした本で小論文を書けというと、そのテーマに全く興味を示してくれない生徒もいます。そこで「岩波ブックレット」を読んで、それぞれの分野ですでに活動している人の意見を知ったうえで、私は明日からこうしていこう、と自分事に置き換えて小論文を書いてほしいと思っています。中学生というとまだ考えが固まっていない段階ですが、いろんな社会問題に触れられ、いろんな考え方を見つけられる、とても有益なシリーズだなと思います。

また、「ブルーバックス」は高校で理系を希望する生徒にとっても良い刺激になるんじゃないかなと思います。高校で何をテーマに探究しようか、と考えるきっかけになってくれれば、と期待しています。

架け橋として、きっかけづくりとして

──先生は授業で小論文も教えていらっしゃると聞きました。

笹尾:はい。私の授業では中学3年生の3学期に小論文を書かせています。たとえば地球温暖化などの環境問題やSDGsをテーマにすると、テーマが現在進行形なので実は関連の書籍があまりないのです。そうなると生徒たちの多くが行きつくのはネット記事です。そして検索のトップにくるのはみんなが見ているわかりやすい記事ですよね。参考にする程度ならよいのですが、その記事が信頼できるものかどうかはわかりませんから、小論文の引用に使うのであれば他でも調べなさい、と言っています。しかしながら結局はネット頼りになってしまうため、今まで非常にもどかしかったんです。

それが現在は、まずはジャパンナレッジSchoolで調べなさい、と言うことができます。もっと調べたいのならジャパンナレッジSchoolで得た信頼できる知識や情報をもとにして、広大なネットの世界に調べにいけばいい。ジャパンナレッジSchoolにはそういった架け橋の役割も期待しています。

──架け橋としての役割でもご活用いただいているのですね。

笹尾:中学生だと保護者の方がスマートフォンに制限をかけている場合も多いと思います。ですから「尊厳死」や「安楽死」のようなワードが検索しても出てこない、ということも考えられます。でも小論文を書くときやディスカッションの際、そのようなワードに対しても最低限の知識は必要かもしれませんよね。ジャパンナレッジSchoolだと大抵の言葉は調べられますし、信頼のおける根拠が提示できます。生徒たちに、まずはジャパンナレッジSchoolに当たれ、と伝えることができるのは本当にありがたいです。

また、コンテンツを横断しての一括検索はきっかけづくりに活用できます。まずは辞書で興味のある言葉を調べる、その言葉を解説するのに用いた言葉が、ジャパンナレッジSchoolにある新書などのタイトルになっている、その新書から同じようなテーマの本を図書館で探す……というように、ある言葉を起点に、生徒たちの世界がどんどん広がる。生徒たちの興味関心を広げるきっかけづくりに使っていきたいなと思っています。

※紀伊國屋書店営業総本部の「教育と研究の未来」の記事を一部加筆して転載しました。

社会科で教育研究部長も務める笹尾弘之先生

市川学園 市川中学校・高等学校のご紹介

千葉県市川市にある共学の私立中学校・高等学校。「個性の尊重と自主自立」を教育理念とし、自ら学ぶ姿勢をもった人物を育てることを目標としている。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されているほか、国際教育や「市川アカデメイア」といったリベラルアーツ教育にも力を入れている。

生徒数:2317名(2021年5月現在)
URL:https://www.ichigaku.ac.jp/

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