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岩波科学ライブラリー セレクト100 タイトル一覧

100 件

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カイメン

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:483.2〉

カイメン すてきなスカスカ

椿玲未

脳も心臓も胃腸もない.どこを切ってもスッカスカ.動物?植物?そもそも生物? 海に行けば普通にいるが,印象が薄い.そんな存在感のないカイメンが,じつは生態系を牛耳る黒幕だった?! サンゴ礁の海も世界一透明な湖も,彼らなしには成り立たない.人間も紀元前から利用してきた.ジミにすごい正体にせまる.【カラー頁多数】

2021年08月05日刊

抽象数学の手ざわり

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:410〉

抽象数学の手ざわり ピタゴラスの定理から圏論まで

斎藤毅

高度に抽象化した数学は,どんな対象について何を探究しているのか.ピタゴラスの定理や素因数分解といったなじみ深い数学を題材として,現代数学のキーワード「局所と大域」「集合と構造」「圏」「関手」「線形代数」「複素関数」を独自の切り口で解説.紙と鉛筆をもって体験すれば,現代数学の考え方がみえてくる.

2021年07月16日刊

深層学習の原理に迫る

情報学(工学(機械・電気・建築))〈NDC10版:007.13〉

深層学習の原理に迫る 数学の挑戦

今泉允聡

第三次人工知能(AI)ブームの中核的役割を果たす深層学習(ディープ・ラーニング)は,その高い信頼性と汎用性ゆえに様々な領域に応用されていく一方で,「なぜうまくいくのか」すなわち「なぜ優れた性能を発揮するのか」ということは分かっていない.深層学習の原理を数学的に解明するという難題に,気鋭の研究者が挑む.

2021年04月16日刊

次なるパンデミックを回避せよ

医学・歯学・薬学・看護学(環境学)〈NDC10版:498.6〉

次なるパンデミックを回避せよ 環境破壊と新興感染症

井田徹治

森林破壊,温暖化,野生動物食,ペット取引,食糧開発….人間が引き起こしてきたさまざまな環境問題が,新型コロナをはじめ,近年加速している動物由来感染症のパンデミックの背景にある.その関連性を,著者自身のルポや最新の研究報告,識者の発言を交えて解き明かし,過去の教訓を踏まえて正しい未来を作り直す術を提言する.

2021年02月25日刊

あなたはこうしてウソをつく

哲学・心理学・宗教学(医学・歯学・薬学・看護学)〈NDC10版:141.7〉

あなたはこうしてウソをつく

阿部修士

社会生活にウソはつきもの.あなたも私もウソをつく.人はなぜウソをつく? ウソを見抜く方法はある? ウソをつきやすい人はいる? ウソをつきやすい状況は? ウソをつくとき脳で何が起きている? 人は元来ウソつきなのか正直なのか? 心理学と神経科学の最新知見から見えてきた,ウソに関する本当の話.

2021年01月27日刊

脳の大統一理論

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(医学・歯学・薬学・看護学)〈NDC10版:491.371〉

脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか

乾敏郎/阪口豊

脳は推論するシステムだ! 知覚,認知,運動,思考,意識──それぞれの仕組みの解明は進んできたが,それらを統一的に説明する理論が長らく不在だった.神経科学者フリストンは新たに「能動的推論」を定義し,単一の「自由エネルギー原理」によって脳の多様な機能を説明する理論を提唱した.注目の理論を解説する初の入門書.

2020年12月22日刊

電柱鳥類学

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(工学(機械・電気・建築))〈NDC10版:488.1〉

電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?

三上修

電柱といえば鳥,電線といえば鳥.でも,そこで何をしているの?カラスは「はじっこ派」?感電しないのはなぜ?――電柱や電線の鳥に注目したら見えてきた,その知られざる生態,電柱・電線の意外な姿,電力会社と鳥たちの終わりなき知恵比べ.あなたの街にもきっとある,鳥と電柱,そして人のささやかなつながりを,第一人者が描き出す.

2020年11月25日刊

新版 ウイルスと人間

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:491.77〉

新版 ウイルスと人間

山内一也

ウイルスにとって,人間はとるにたらない存在にすぎない――ウイルス研究の泰斗が,ウイルスと人間のかかわりあいを大きな流れの中で論じる.旧版に,COVID-19を中心とする最新知見を加えて増補改訂.エマージングウイルスが次々と人類を襲う現代にあって,これまでを俯瞰し,これからを考える,たしかな視座を提供する.

2020年09月11日刊

あいまいな会話はなぜ成立するのか

語学・コミュニケーション(文学・文化・歴史)〈NDC10版:801〉

あいまいな会話はなぜ成立するのか

時本真吾

日常会話は遠回しな表現でみちているにもかかわらず,聞き手は話し手の意図を直ちに理解する.なぜ言葉になっていない意図を推測できるのか? なぜ推測はほどほどでおさまるのか? なぜ遠回しな表現をするのか? 3つの不思議を念頭に,哲学・言語学・心理学の代表的理論から,現代の脳科学にもとづく成果まで紹介する.

2020年06月12日刊

追いつめられる海

環境学(農学(農・獣・畜産・水産))〈NDC10版:519.4〉

追いつめられる海

井田徹治

表面の3分の2を覆う海の存在ゆえに,地球は青く,美しい.その海が今,危機的な状況に直面している.海水温の上昇,海洋酸性化,プラスチックごみ,酸素の足りないデッドゾーンの広がり,漁業資源の減少がこのまま進むとどうなるか.環境問題の取材にライフワークとして取り組んできた著者が,最新の研究報告やルポを交えて伝える.

2020年04月09日刊

知りたい! ネコごころ

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(農学(農・獣・畜産・水産))〈NDC10版:645.7〉

知りたい! ネコごころ

高木佐保

「何を考えているんだろう? この子…」ネコの心の研究を思い立った著者は,ネコが思い出をもつことや,簡単な現象について結果の予測をすることを初めて実験で明らかにする.研究のきっかけや実験方法の工夫,被験者(?)募集にまつわる苦労話など,エピソードを交えて語る.ネコ好き長年の謎に挑んだ「ニャン学ことはじめ」.

2020年02月07日刊

驚異の量子コンピュータ

工学(機械・電気・建築)(情報学)〈NDC10版:007.1〉

驚異の量子コンピュータ 宇宙最強マシンへの挑戦

藤井啓祐

ひと昔前まで実現不可能とされてきた量子コンピュータを取り囲む環境は短期間のうちに激変した.従来の古典コンピュータを超越しうる不思議なからくりとは何か.いかなる歴史を経て現在に至り,どんな未来が待ち受けているのか.気鋭の若手研究者として体感している興奮をもって,わかりやすくかつ科学的な正確さを期して解説する.

2019年11月19日刊

海洋プラスチック汚染

環境学(家政・生活科学)〈NDC10版:519.4〉

海洋プラスチック汚染 「プラなし」博士,ごみを語る

中嶋亮太

待ったなしの危機「プラごみ問題」.とりわけ海洋の汚染は深刻だ.ペットボトルやポリ袋が大洋の沖から海溝の底にまであふれかえり,微細なプラスチックが生物に大量に取り込まれ深刻な影響が懸念される.人気サイト「プラなし生活」運営者でもある若手海洋研究者が現状を報告,問題を整理し,現時点での解決策を提示する.

2019年09月19日刊

南の島のよくカニ食う旧石器人

文学・文化・歴史〈NDC10版:219.9〉

南の島のよくカニ食う旧石器人

藤田祐樹

日本の人類史でもっとも古く,長く,そして謎の多い旧石器時代.何万年もの間,人々はいかに暮らしていたのか.えっ,カニですか……!?ウナギを釣り,貝のビーズでおしゃれして,旬のカニをたらふく食べる.沖縄の洞窟遺跡の膨大な遺物から見えてきた,旧石器人のなんとも優雅な生活を,見てきたかのようにいきいきと描く.

2019年08月23日刊

皮膚はすごい

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(医学・歯学・薬学・看護学)〈NDC10版:481.18〉

皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化

傳田光洋

ポロポロとはがれ落ちるような柔な皮膚もあれば,かたや脱皮でもしない限り脱げない頑丈な皮膚.生き物たちの皮膚は一見不合理のようだが,それぞれが進化の産物であり理由がある.からだを防御するだけでなく,色や形を変化させて気分も表現できる.生き物たちの「包装紙」のトンデモな仕組みと人の進化がついに明らかになる.

2019年06月05日刊

嗅覚はどう進化してきたか

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:491.376〉

嗅覚はどう進化してきたか 生き物たちの匂い世界

新村芳人

視覚や聴覚に比べて複雑で,多くの謎が残る嗅覚.人間は400種類の嗅覚受容体で何万種類もの匂いをかぎ分けるが,そのしくみは? 嗅覚受容体の種類は,イルカはほぼ0,ゾウは2000と,種により大きな開きがある.環境に応じて,ある感覚を豊かにし,ある感覚を失うことで,種ごとに独自の感覚世界をもつにいたる進化の道すじ.

2018年10月26日刊

サンプリングって何だろう

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(情報学)〈NDC10版:417.6〉

サンプリングって何だろう 統計を使って全体を知る方法

廣瀬雅代/稲垣佑典/深谷肇一

データがなければAI研究も始まらない.ビッグデータ解析といえども,扱うデータはあくまでも全体の一部だ.その一部のデータからなぜ全体がわかるのか.データの偏りは避けられるのか.統計学の基本中の基本であるデータの集め方,すなわちサンプリングの考え方やしくみを社会調査や生態調査の例を使ってわかりやすく解説する.

2018年03月06日刊

ドローンで迫る 伊豆半島の衝突

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:454.9154〉

ドローンで迫る 伊豆半島の衝突

小山真人

美しくダイナミックな地形・地質を約百点のドローン撮影写真で紹介.中心となるのは,伊豆半島と本州の衝突が進行し,富士山・伊豆東部火山群・箱根山・伊豆大島などの火山活動も活発な地域である.富士山の噴火と崩壊,伊豆半島の成長と衝突,荒ぶる火山帯,本州側の隆起と変容という4テーマに分けて取り上げる.オールカラー.

2017年12月13日刊

うつも肥満も腸内細菌に訊け!

医学・歯学・薬学・看護学(家政・生活科学)〈NDC10版:491.7〉

うつも肥満も腸内細菌に訊け!

小澤祥司

母から子へと綿々と受け継がれ,人間の全細胞数の数十倍もいると言われる腸内細菌.その新たな働きが,つきつぎと明らかにされている.つくり出した物質が神経やホルモンをとおして脳にも働きかけ,さまざまな病気や,食欲,感情や精神にまで関与する.あなたの不調も攪乱された腸内細菌の働きによるのかもしれない.

2017年11月15日刊

日本の地下で何が起きているのか

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(社会学(国際・メディア))〈NDC10版:453〉

日本の地下で何が起きているのか

鎌田浩毅

東日本大震災が引き金となって,日本の地盤は千年ぶりの「大地変動の時代」に入ってしまった.内陸の直下型地震や火山噴火は数十年続き,2035年には「西日本大震災」が迫っている.富士山は噴火するのか.カルデラ噴火は起こるのか.市民の目線で本当に必要なことのすべてを,伝える技術を総動員して紹介.いま何を準備すべきなのか,命を守る行動を説く.

2017年10月18日刊

昆虫の交尾は,味わい深い….

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:486.1〉

昆虫の交尾は,味わい深い….

上村佳孝

ワインの栓を抜くように,鯛焼きを鋳型で焼くように――!? 昆虫の交尾は,奇想天外・摩訶不思議.その謎に魅せられた研究者が,時には吸血昆虫を飼育するため自らの血を与え,観察中のメスが受精すれば自分が虫のオスになったように感動しながら,徹底した観察と実験で真実を解き明かしてゆく知的探求サイエンス・エンタメノンフィクション! [袋とじ付]

2017年08月10日刊

歌うカタツムリ

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:484.6〉

歌うカタツムリ 進化とらせんの物語

千葉聡

なんだか地味でパッとしないカタツムリ.しかし,生物進化の研究においては欠くべからざる華だった.偶然と必然,連続と不連続…….木村資生やグールドらによる論争の歴史をたどりつつ,行きつ戻りつしながらもじりじりと前進していく研究の営みと,カタツムリの進化を重ねて描き,らせん状の壮大な歴史絵巻を織り上げる.

2017年06月13日刊

オノマトペの謎

語学・コミュニケーション(文学・文化・歴史)〈NDC10版:814〉

オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで

窪薗晴夫編

スクスクとクスクスはどうして意味が違うの? オノマトペにも方言があるの? 外国語にもオノマトペはあるの? モフモフはどうやって生まれたの? 日本語を豊かにしている擬音語や擬態語.8つの素朴な疑問に答えながら,言語学,心理学,認知科学など,さまざまな観点からオノマトペの魅力と謎に迫ります.

2017年05月18日刊

深読み!絵本『せいめいのれきし』

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:457〉

深読み!絵本『せいめいのれきし』

真鍋真

半世紀以上にわたって読み継がれてきたバージニア・リー・バートンの名作絵本『せいめいのれきし』.改訂版を監修した恐竜博士が,地球が生まれてから今この瞬間まで続く,長い長い命のリレーのお芝居の見どころを解説します.隅ずみにまで描き込まれたしかけなど,人に話したくなる,より深く楽しめる情報がいっぱいです.[カラー版]

2017年04月13日刊

ちいさい言語学者の冒険

語学・コミュニケーション(哲学・心理学・宗教学)〈NDC10版:801.04〉

ちいさい言語学者の冒険 子どもに学ぶことばの秘密

広瀬友紀

「これ食べたら死む?」どうして多くの子どもが同じような,大人だったらしない「間違い」をするのだろう? ことばを身につける最中の子どもが見せる数々の珍プレーは,私たちのアタマの中にあることばの秘密を知る絶好の手がかり.言語獲得の冒険に立ち向かう子どもは,ちいさい言語学者なのだ.かつてのあなたや私もそうだったように.

2017年03月17日刊

ラマヌジャン探検

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:410.4〉

ラマヌジャン探検 天才数学者の奇蹟をめぐる

黒川信重

わずか30年ほどの生涯のなかで,天才数学者ラマヌジャンが発見した奇蹟ともいえる公式の数々.百年後もなお輝きを失わないどころか,数学の未来を照らし出す.導出からその意味までを存分に味わえる本.ラマヌジャンの着眼は,フェルマー予想,リーマン予想といった数学だけでなく,いまや物理学の最先端でも活かされている.

2017年02月22日刊

つじつまを合わせたがる脳

医学・歯学・薬学・看護学(哲学・心理学・宗教学)〈NDC10版:491.371〉

つじつまを合わせたがる脳

横澤一彦

作り物とわかっているのに自分の手と思い込む.目の前にあるのに見落としてしまう.これらはいずれも脳のつじつま合わせが引き起こす現象.顔と声が別人の映画の吹き替えに違和感を覚えないのも同じ.われわれが安心して日常を過ごせるのも,こうした脳の特性のおかげなのだ.まさかと思う人も,もっと脳を深く知りたくなる本.

2017年01月19日刊

クモの糸でバイオリン

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(芸術(音楽・美術・演劇))〈NDC10版:485.73〉

クモの糸でバイオリン

大崎茂芳

クモとつきあうこと40年.「クモの糸にぶら下がる」など数多の挑戦を経て,ついに「クモの糸でバイオリンの弦をつくる!」という無謀な試みへと突き進む.――暗中模索,数年がかりで完成した弦が,やがて名器ストラディバリウスの上で奏でられ,世界的な反響を巻き起こすまで.たゆまぬ好奇心が生んだ成功物語のすべてをレポート.

2016年10月05日刊

巨大数

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:412〉

巨大数

鈴木真治

「無量大数」ってどのくらい大きい数? グーグルの社名の由来となった巨大数「グーゴル」より大きい? アルキメデスが数えたという宇宙を覆う砂の数,仏典の最大数「不可説不可説転」,宇宙の永劫回帰時間,数学の証明に使われた最大の数…などなど,伝説や科学に登場するさまざまな巨大数の文字通り壮大な歴史を描く.

2016年09月06日刊

なぜ蚊は人を襲うのか

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:498.69〉

なぜ蚊は人を襲うのか

嘉糠洋陸

オスと交配したメス蚊だけがまさに人を襲うバンパイアと化し,ときに恐るべき病原体を人の体内に注入.吸血された人を《患者》というものに変えてしまう.アフリカの大地で巨大蚊柱と格闘し,アマゾンでは牛に群がる蚊を追う.かたや研究室で万単位の蚊を飼育.そんな著者だからこそ語れる蚊の知られざる奇妙な生態の数々.

2016年07月14日刊

恐竜はホタルを見たか

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:481.7〉

恐竜はホタルを見たか 発光生物が照らす進化の謎

大場裕一

昆虫,キノコ,魚など,地球上には数万種もの「光る生きもの」がいる.生物はいつ,どうやって光る能力を手に入れたのか.光を使った驚きの生存戦略とは.発光のしくみを解明し,進化の道筋を巻き戻していくと,舞台は暗闇に満ちた太古の深海へ.生物が放つ光に魅せられた著者が,ダーウィンも悩んだ「進化の謎」に挑む.[2色刷]

2016年05月27日刊

菌世界紀行

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:474.7〉

菌世界紀行 誰も知らないきのこを追って

星野保

北極,南極,そしてシベリア.大の男が這いつくばって,世界中の寒冷地にきのこを探す.大型動物との遭遇,酔っぱらいとの遭遇,泥酔,泥酔,そして拘束.幾多の艱難辛苦の果てに,菌たちとの感動の対面はかなうのか……!?雪や氷の下でしたたかに生きる菌たちの生態とともに綴る,爆笑・苦笑・失笑必至のとっておき〈菌道中〉.

2015年12月04日刊

音とことばのふしぎな世界

語学・コミュニケーション(工学(機械・電気・建築))〈NDC10版:801.1〉

音とことばのふしぎな世界 メイド声から英語の達人まで

川原繁人

「あ」と「い」はどっちが大きい? あるいは,「ゴジラ」と「コシラ」ではどうですか? こんな質問をされたら,あなたはどう答えますか.文字そのものには大小がないはずなのに,音で聴くと母語が何であるかにかかわらず大小を判断するそうです.その他,存在しない音を聴いてしまう脳の機能など,最先端の話題を楽しく紹介します.

2015年11月05日刊

時を刻む湖

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:456.9144〉

時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち

中川毅

2013年,水月湖が過去5万年の時を測る「標準時計」として世界に認められた.その真の意味とは? 「物差し」となった,世にも稀な土の縞模様「年縞」とは? ひとりの若き研究者が描いた夢を発端に二十数年,研究チームはどのように広がり花開いたか.国境を越えた友情,ライバルとの戦い,挫折と栄光とを,当事者が熱く語る.

2015年09月09日刊

大人の直観vs子どもの論理

哲学・心理学・宗教学(医学・歯学・薬学・看護学)〈NDC10版:491.371〉

大人の直観vs子どもの論理

辻本悟史

直観に頼ると失敗する? 子どもから大人へ,ヒトは少しずつ論理的になっていく? 科学の答えは,どちらもNOだ.実は,子どもの脳は想像以上に〈論理的〉で,大人の脳は意外なほど〈直観的〉.日常生活で,人生で,そして進化の過程で,それが「うまくやっていく」秘訣であることを,脳の機能と発達の仕組みから解き明かす.

2015年08月25日刊

うれし,たのし,ウミウシ.

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:481.72〉

うれし,たのし,ウミウシ.

中嶋康裕

海の宝石と称され,その華麗な色や形態からダイバーたちに大人気の海洋生物ウミウシ.しかし美しい姿とは裏腹にヒトが想像もつかないような驚くべき繁殖戦略をおこなっている! ウミウシをはじめ,奇想天外なあの手この手を駆使してたくましく生きる海の生き物たちのふしぎと海洋動物を対象とする行動生物学者たちの姿に迫るエッセイ.

2015年07月15日刊

見捨てられた初期被曝

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:539.68〉

見捨てられた初期被曝

study2007

事故前に描かれていた原発事故後の緊急被曝防護は,もろくも崩れ去っていた.そればかりか,科学的検討の不在のまま,初期被曝は見捨てられていた.公開された政府事故調文書から明らかになった驚くべき経緯を整理.さらに,限られたデータから被曝量の推定を統計的に行う.再稼働を前に,安全神話のままの被曝防護を問う.

2015年06月12日刊

できたての地球

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:450〉

できたての地球 生命誕生の条件

廣瀬敬

水惑星と呼ばれる地球.はたしてその地球の水はどこから来たのか.水も炭素もなかった生まれてまもない地球に,有機生命体が誕生し進化をとげたのはなぜか.こうした疑問に答える「初期地球」の研究がいま熱い! 大量の氷が宇宙から飛来し,現在の海の何十倍の水が地球内部に隠されている,窒素は少なすぎるなど,驚きの発見の数々.

2015年05月19日刊

ハトはなぜ首を振って歩くのか

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:488.1〉

ハトはなぜ首を振って歩くのか

藤田祐樹

気がつけばハトはいつでもどこでも,首を振って歩いている.あの動きは何なのか.なぜ,一歩に一回なのか.なぜ,ハトは振るのにカモは振らないのか……?冗談のようで奥が深い首振りの謎に徹底的に迫る,世界初の首振り本.おなじみの鳥たちのほか,同じ二足歩行の恐竜やヒトまで登場させながら,生きものたちの動きの妙を心ゆくまで味わう.

2015年04月17日刊

被曝評価と科学的方法

工学(機械・電気・建築)(社会学(国際・メディア))〈NDC10版:493.195〉

被曝評価と科学的方法

牧野淳一郎

原発事故後,行政や研究機関からデータそのものは発表されたとしても,その解釈が被害を過小に見せる方向にゆがんできた.公式発表を鵜呑みにするのではなく,自ら計算し確認する科学的方法を読者に示し,被曝被害評価をめぐる公式発表のゆがみを暴きだす.好評を得た『原発事故と科学的方法』の著者による第2弾.

2015年03月24日刊

エボラ出血熱とエマージングウイルス

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:493.87〉

エボラ出血熱とエマージングウイルス

山内一也

西アフリカで発生したエボラ出血熱は過去に例を見ない大流行となった.エボラはどこから来たか,なぜ致死率90%と高いのか,治療や予防法はあるか,日本は大丈夫か,とさまざまな疑問が投げかけられている.ウイルスハンターや医師たちの苦闘の歴史を振り返り,ウイルス専門家の立場からエボラ出血熱の現在を紹介する.

2015年02月04日刊

新版アフォーダンス

哲学・心理学・宗教学(医学・歯学・薬学・看護学)〈NDC10版:141.51〉

新版アフォーダンス

佐々木正人

眼だけで見ているのではなく,耳だけで聞いているのでも,皮膚だけで触っているのでもない……?人工知能,モノづくりからアートまで,多分野で注目を集めるアフォーダンス理論をわかりやすく解説.ヒトをいわば「知覚システムの束」ととらえ,知性の本質に迫る.ロングセラーに20年ぶりの大改訂を加えた決定版!

2015年01月09日刊

おなかの赤ちゃんは光を感じるか

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:491.355〉

おなかの赤ちゃんは光を感じるか 生物時計とメラノプシン

太田英伸

胎児は子宮の中で脳を使って光を感じ,〈生物時計〉を動かしている.著者らは,近年発見された明暗情報を脳に伝える光受容体メラノプシンが胎児期に最も早く機能しはじめること,赤ちゃんの成長に明暗環境が重要であることを明らかにし,早産児の睡眠をコントロールして発達を促す「調光保育器」を開発した.[カラー口絵2ページ]

2014年12月05日刊

アルキメデス『方法』の謎を解く

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:410.23〉

アルキメデス『方法』の謎を解く

斎藤憲

浮力の原理を発見したアルキメデス.長く幻とされたアルキメデスの最高の書『方法』の写本が20世紀末に再発見され,二千年の時を経て,その解読が進んだ.アルキメデスの死をめぐる謎解き,また『方法』の中身と再発見に至る経緯なども含め,アルキメデスに関する決定版である.『よみがえる天才アルキメデス』の全面改訂.

2014年11月07日刊

サバからマグロが産まれる!?

農学(農・獣・畜産・水産)(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:666.12〉

サバからマグロが産まれる!?

吉崎悟朗

クロマグロの生息数が激減するなか,サバを代理の親にして増やそうという研究が進められている.この技術は応用の幅が広く,すでにクニマスをはじめとする国内外の魚類の保全にも実用化されている.魚をこよなく愛する研究者たちの試練と発見に満ちた挑戦を紹介する.

2014年10月29日刊

パンダ

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:489.57〉

パンダ ネコをかぶった珍獣

倉持浩

かぶりもの?いいえ,生きものです!シロとクロの理由,妙に丸い顔,タケで生きている不思議……あなどるなかれ,パンダの謎は奥深い.飼育係に「なってしまって」早10年.雨の日も雪の日もパンダを見続けてきた著者が,最新の研究知見や繁殖の舞台裏,マスコミとの葛藤を交えつつ,生きものとしてのパンダの全貌をストレートに語る.(カラー版)

2014年09月25日刊

ジュゴンの上手なつかまえ方

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:489.67〉

ジュゴンの上手なつかまえ方 海の歌姫を追いかけて

市川光太郎

南の海で「ピヨピヨピーヨ」と聞こえたら,それはジュゴンの鳴き声かもしれない.巨体からは想像できない美しい「歌声」に魅せられた若き研究者は,野生のジュゴンを追いかけて世界の海へ.仲間たちと一緒に,録音する,分析する,観察する,飛び乗って……つかまえる? 科学と冒険が,誰も知らなかったジュゴンの姿を明らかにする!

2014年08月26日刊

サイボーグ昆虫,フェロモンを追う

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:486.1〉

サイボーグ昆虫,フェロモンを追う

神崎亮平

数キロ離れた所から漂うフェロモンの匂いを頼りにメスを見つけ出すオスのカイコガ.米粒ほどの小さな脳でありながら,優れたセンサと巧みな行動戦略で,工学者に解けなかった難題をこなす.そんな昆虫脳のはたらきが,ひとつひとつのニューロンをコンピュータ上にモデル化し,シミュレーションすることで明らかになってきた.

2014年07月29日刊

材料革命ナノアーキテクトニクス

工学(機械・電気・建築)(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:501.4〉

材料革命ナノアーキテクトニクス

有賀克彦

ナノメートル,すなわち原子・分子の大きさになると,物質のふるまいが日常世界とは一変する.その性質を利用して,ナノ構造どうしが連携しあって機能する新材料を「構築」する.これが,ナノ建築学=ナノアーキテクトニクスだ.原子スイッチから貼る制癌剤まで,ナノテクノロジーの次にくる近未来の科学技術を見通す.

2014年06月27日刊

協力と罰の生物学

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:468.4〉

協力と罰の生物学

大槻久

排水溝のヌメリにアリのコロニー,花と昆虫,そしてヒトの助け合い.この世界はうるわしき協力であふれている.容赦ない生存競争の中で,生きものたちはなぜ自己犠牲的になれるのか.ダーウィン以来,この謎に果敢に挑んできた研究者たちの軌跡と,協力の裏にひそむ,ちょっと怖い「罰」の世界を生き生きと描く.

2014年05月22日刊

みんなの放射線測定入門

工学(機械・電気・建築)(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:539.62〉

みんなの放射線測定入門

小豆川勝見

理系の大学院生でも大半がよく知らない放射線の測定法.放射線は機器があっても体温計のように誰でも正確に測れるわけではない.なぜ放射線測定は難しいのか.また除染をすればそれで終わりなのか.まったく予備知識のない人にも納得できるように,放射線測定のイロハから,今後どんなことに注意すればよいのかをやさしく説明します.

2014年03月12日刊

勝てる野球の統計学

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(体育学・スポーツ)〈NDC10版:783.7〉

勝てる野球の統計学 セイバーメトリクス

鳥越規央/データスタジアム野球事業部

「送りバントは有効な作戦でない」「打率より出塁率が重要」.統計学の手法で,従来の野球のセオリーを覆したセイバーメトリクス.メジャーリーグではチーム強化に必須のツールとして大活躍だ.このセイバーメトリクスを日本プロ野球の最新データを駆使して解説する.ひいきやライバルチームの戦力分析にぜひ備えておきたい1冊.

2014年03月12日刊

ヒトはなぜ絵を描くのか

哲学・心理学・宗教学(芸術(音楽・美術・演劇))〈NDC10版:141.5〉

ヒトはなぜ絵を描くのか 芸術認知科学への招待

齋藤亜矢

円と円を組み合わせて顔を描くヒトの子どもvsそれができないチンパンジー.DNAの違いわずか1.2%の両者の比較から面白いことがわかってきた.ヒトとは何か? 旧石器時代の洞窟壁画を訪ね,想像と創造をキーワードに脳の機能や言語の獲得から考察する.芸術と科学の行き来を楽しみながら考えよう.【資料図満載,カラー口絵1丁】

2014年02月04日刊

数学 想像力の科学

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:410〉

数学 想像力の科学

瀬山士郎

1,2,3,…という数が実在するわけではない.私たちはある具象物に対して,1,2,3,…というラベルを付けることで,全体の量や相互の関係を類推することができるのです.さらに具象物を構成する点や線を数値化することで未知なるものの形や性質を議論できます.そこにリアリティが出現する.これが数学であることを語ります.

2014年02月04日刊

キリンの斑論争と寺田寅彦

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:404〉

キリンの斑論争と寺田寅彦

松下貢編

キリンの斑模様は何かの割れ目と考えることができるのではないか.そんな論説を物理学者が雑誌『科学』に寄稿したことに生物学者が危険な発想と反論したことから始まった有名な論争の顛末は? 現在の科学から論争の意味と意義を評価する.主導的な役割を果たした寺田寅彦の科学者としての視点の斬新さ・先駆性が浮かび上がる.

2014年01月08日刊

数の発明

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:410〉

数の発明

足立恒雄

パスカルが「0から4を引けば0である」と述べた頃,インドでは「負数に負数を掛けると正数を得ることは羊飼いでも知っている」と書かれた.文化や時代によって数の捉え方は異なり,現代数学でも定義の仕方は単一でなく,いろいろなスタイルがある.数概念の発展を見ることで,数学とは何かという大きな問いへの答えに迫る.

2013年12月20日刊

iPS細胞はいつ患者に届くのか

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:491.11〉

iPS細胞はいつ患者に届くのか 再生医療のフロンティア

塚崎朝子

「iPS細胞を治療へ」との期待は膨らむばかり.しかし今,その夢の実現にはどこまで迫れているのか.iPS細胞の臨床研究で世界をリードする網膜や神経をはじめ,心臓や脳そして毛髪まで,体の各部位の再生医療研究の最前線をリポート.がん化への懸念や制度上の困難など,数々のハードルは果たして乗り越えられるのか……?

2013年11月26日刊

糖尿病とウジ虫治療

医学・歯学・薬学・看護学〈NDC10版:493.123〉

糖尿病とウジ虫治療 マゴットセラピーとは何か

岡田匡

四〇代以上は三人に一人が糖尿病になる時代.自覚症状がないまま進行し,気づいた時には足の潰瘍・壊疽により,下肢切断を余儀なくされる人も少なくない.いま切断せずに画期的に潰瘍を治癒する方法がある.なんとハエのウジ虫を使う.それはいったいどんな治療なのか.なぜハエなのか.驚きの治療の実際としくみを解説する.

2013年10月04日刊

仲間とかかわる心の進化

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(哲学・心理学・宗教学)〈NDC10版:489.97〉

仲間とかかわる心の進化 チンパンジーの社会的知性

平田聡

仲間と協力する.仲間をあざむく.高度な知性をもったがために,心の病を患う可能性すらあるチンパンジー.その社会的知性は進化の産物で本能に支えられてはいるけれども,年長者や他の子どもとのつきあいの中で経験と学習をしなければ育たない.かれらの知性の柔軟さともろさは私たち人間に何を教えてくれるのだろう.

2013年10月04日刊

原発事故と科学的方法

工学(機械・電気・建築)(社会学(国際・メディア))〈NDC10版:543.5〉

原発事故と科学的方法

牧野淳一郎

原発事故の巨大さは事態の正視を妨げ,事故前にも事故後にも,嘘がまかりとおった.放射性物質や原発事故のリスクが一人一人の生活に上乗せされる時代に,信じるのではなく,嘘を見抜いて自ら考えていくための方法とは.事故後にほぼ正確に事態を捉えていた著者が語る,原発再稼働と健康被害推定をめぐる実践的な思考の書.

2013年10月04日刊

転倒を防ぐバランストレーニングの科学

医学・歯学・薬学・看護学(体育学・スポーツ)〈NDC10版:493.185〉

転倒を防ぐバランストレーニングの科学

田中敏明

東大高齢者転倒予防講座が本になりました.転倒を防ぐには,筋力や柔軟性に加えてバランス能力も大事です.バランスに重要な脳と運動・感覚機能の連携を重視し,運動学理論に基づいた独自のトレーニングを,わかりやすいイラストでレクチャーします.ヒトの体のことを知って効果的にトレーニング! 元気に過ごしましょう.

2013年10月04日刊

原発と活断層

工学(機械・電気・建築)(社会学(国際・メディア))〈NDC10版:453.4〉

原発と活断層 「想定外」は許されない

鈴木康弘

原発周辺の活断層はなぜ見過ごされてきたのか.今後は誰が,どうやって活断層の危険性を評価すべきか.原発建設における審査体制の不備や科学の誤用を厳しく指摘してきた著者が,原子力規制委員会でのこれまでの議論を紹介しつつ,問題点を検証する.科学の限界も考慮し,これからいかに判断すべきなのかを考える.

2013年09月04日刊

勉強法の科学

教育(哲学・心理学・宗教学)〈NDC10版:371.41〉

勉強法の科学 心理学から学習を探る

市川伸一

どうしたら上手く覚えられる? やる気を出すにはどうする?――自分に合った勉強法の見つけ方を,教育心理学者が手ほどきします.人間の記憶のしくみや理解するときの知識の使われ方などを知れば,コツがつかめて勉強が楽しくなります.受験に役立つと大好評の『心理学から学習をみなおす』の待望の改訂版.

2013年08月06日刊

科学者の卵たちに贈る言葉

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(教育)〈NDC10版:407〉

科学者の卵たちに贈る言葉 江上不二夫が伝えたかったこと

笠井献一

研究生活で壁にぶつかって苦しいとき,尊敬する人がこんなことを言ってくれたら…….戦後日本の生命科学を牽引した江上不二夫は,独創的なものの見方やアイデアで周囲を驚嘆させただけでなく,弟子を鼓舞する名人でもあった.生命に対する謙虚さに発したその言葉は,大発見を成し遂げた古今の科学者の姿勢にも通じる.

2013年07月05日刊

脳に刻まれたモラルの起源

哲学・心理学・宗教学(医学・歯学・薬学・看護学)〈NDC10版:491.371〉

脳に刻まれたモラルの起源 人はなぜ善を求めるのか

金井良太

モラル,いわゆる道徳とか倫理というと,人間に固有の客観的な理性に基づく判断だと考えられ,主観的で情動的な判断と区別される.しかし,最近の脳科学や進化心理学の研究によれば,モラルは,人類が進化的に獲得したものであり,むしろ生得的な認知能力に由来するという.脳自身が望ましいと思う社会は何かを明らかにした本.

2013年06月05日刊

記憶をコントロールする

医学・歯学・薬学・看護学(哲学・心理学・宗教学)〈NDC10版:491.371〉

記憶をコントロールする 分子脳科学の挑戦

井ノ口馨

記憶の研究が目覚ましい.ついにDNAに連なる分子の言葉で語れるようになった.記憶を消したり想起させたり自由に操作できる日も夢ではない.そもそも記憶は脳のどこにどのように蓄えられるのかに始まり,短期記憶と長期記憶の違いは脳のどのようなメカニズムに由来するのかなどを語る.記憶研究から人間とは何かがわかる.

2013年05月09日刊

信頼の条件

社会学(国際・メディア)(語学・コミュニケーション)〈NDC10版:543.5〉

信頼の条件 原発事故をめぐることば

影浦峡

福島原発事故後,事実としても科学としても誤った発言が跋扈した.ところが,受け手の市民に責任が転嫁される事態が生じている.専門家といわれる人々のことばから論理の構造を抽出し,どこに問題があるのかを明確にする.信頼の条件とは,内容の確かさだけではない.科学者を含む市民皆が直視すべき,知識の扱い方の問題である.

2013年04月05日刊

シロアリ

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:486.32〉

シロアリ 女王様,その手がありましたか!

松浦健二

ここにはもうひとつの世界がある――シロアリの地下帝国に魅入られた少年は,長じてその繁栄の謎に挑む.同性カップルで子づくり?水中で一週間!?次々と明らかになる仰天の生態.そして体力と知力を尽くしてつきとめた,したたかな女王の「奥の手」とは…….〈かわいすぎる〉イラストとともに送る,ため息の出るような自然の驚異.[カラー版]

2013年02月06日刊

サボり上手な動物たち

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:481.72〉

サボり上手な動物たち 海の中から新発見!

佐藤克文/森阪匡通

一生懸命だからこそ,サボるんだ! 動物搭載型の記録装置による「バイオロギング」や「音」を使った最新の記録・分析システムで,予想も常識も覆す,驚きの新発見が続出.南極のペンギンやアザラシから,身近な日本のイルカ,ウミガメまで,謎に包まれた生きものたちの生態と〈本気の姿〉を明らかにする,新しい海洋動物学.[カラー版]

2013年02月06日刊

犬のココロをよむ

農学(農・獣・畜産・水産)(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:645.6〉

犬のココロをよむ 伴侶動物学からわかること

菊水健史/永澤美保

あなたの愛犬への接し方は間違っていませんか.犬は言葉を交わせなくても,あなたの意図を全力で知ろうとしています.こうした犬のコミュニケーション能力の研究は始まったばかりですが,人間の認知の研究にも大きな影響を及ぼしつつあります.誰でもできる簡単な観察実験とともに,その最先端の成果をわかりやすく紹介します.

2012年11月07日刊

ナメクジの言い分

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:484.6〉

ナメクジの言い分

足立則夫

都会のナメクジは絶滅の一途(?)という噂の真偽を確かめるべく自ら発見マップを作成し,また全国の知り合いに呼びかけて観測情報を募る.歩きはノロノロだがキャベツはバリバリと頬張り食欲は旺盛だ.意外にも記憶力は強いらしい.二億年ずっと生活スタイルを変えずに生き残ってきたナメクジの生き方に学ぶ.

2012年10月04日刊

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ

医学・歯学・薬学・看護学(情報学)〈NDC10版:490.19〉

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ 検定の巻

佐藤俊哉

ある新薬が有効かどうかはどのようにして決まるのでしょうか.生命が関わるだけに,服用効果の単純な比較は禁物です.対象者数が限られている以前に,たまたま効いたという偶然性などどこまで排除できるのでしょうか.ちょっとずぼらな宇宙怪人しまりす君と,医療統計検定の陥りやすい誤解や大切なことを徹底的に学びます.

2012年06月05日刊

触感をつくる

哲学・心理学・宗教学(芸術(音楽・美術・演劇))〈NDC10版:141.24〉

触感をつくる 《テクタイル》という考え方

仲谷正史/筧康明/白土寛和

ツルツル,ザラザラといった触感.すぐ判別できる一方,同じものなのに環境の変化によって,まったく違う感触を得ることがある.著者らは人工的に触感を再生,または自然にはない触感をつくる装置を開発.さらに工学や医療への応用だけでなく,この技術をデザインと融合させることで新しいアートの世界が広がっている.

2011年12月06日刊

決着!恐竜絶滅論争

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:457.87〉

決着!恐竜絶滅論争

後藤和久

恐竜はなぜ絶滅したのか.その理由は専門家にはすでに解決済みのことである.にもかかわらず,いまだに新説が出されてはマスコミを賑わす.業を煮やした著者らは,有名雑誌に決着宣言ともいうべき論文を投稿した.41人の共著論文だ.なぜ決着済みといえるのか.異説のどこが間違いなのか.とことん解説したのが本書である.

2011年11月08日刊

医学と仮説

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:498.6〉

医学と仮説 原因と結果の科学を考える

津田敏秀

なぜタバコやピロリ菌が発がん物質と言えるのか.目に見えない因果関係はどのように証明されるのか.公害事件で医学者の言動を問うてきた著者が,水俣病・タミフル・放射能など具体例を通して,「実験によるメカニズムの検証」という一見すると妥当な考え方に潜む問題点をつく.原因と結果を結ぶ科学の言葉がわかりやすく解説される.

2011年09月16日刊

ヒドラ

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:483.31〉

ヒドラ 怪物?植物?動物!

山下桂司

切り刻んでも,すりつぶしても元通り.小さいようで大きい.弱いようで最強.伸縮自在,変幻自在.水にゆらめく花のような体に驚くほどのポテンシャルを秘め,多くの研究者を魅了してきた謎の動物,「ヒドラ」.ついにゲノムが解読され,ヒトとの意外な共通性も明らかに!ヒドラ研究に身も心も捧げる著者が,その魅力のすべてを語り尽くす.

2011年06月28日刊

かけ算には順序があるのか

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:411.1〉

かけ算には順序があるのか

高橋誠

いま小学校の算数で「6人に4個ずつミカンを配ると,ミカンは何個必要ですか」という問題に,6×4=24という式を書くとバツにされる.かける順序は本来どちらでもよいはず.算数教育にまつわる問題点をよくよく考えてみると,かけ算や数の数え方には,意外にも深いものを秘め,思いがけない広がりがあることがわかる.

2011年05月26日刊

量子力学の反常識と素粒子の自由意志

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:421.3〉

量子力学の反常識と素粒子の自由意志

筒井泉

実在という物理の基礎概念に根本的な転換を迫った量子力学.その大成功の陰で過去の遺物と思われていた物理論文がよみがえった.いまやどんな論文をも凌駕するほどの勢いだ.それがアインシュタインのEPR論文だ.「量子もつれ」という考えの重要性と有用性が最近認識されて時代の寵児である.実在性と因果律の意味を読み解く.

2011年04月27日刊

音のイリュージョン

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:141.22〉

音のイリュージョン 知覚を生み出す脳の戦略

柏野牧夫

周波数の高い音が低く聞こえる.右にある音が左に聞こえる.同じ音の聞こえ方が変化する.存在しない音が聞こえる.そんな不思議な錯聴を体験できるウェブサイト〈イリュージョンフォーラム〉を知っていますか.聴きどころの紹介から,錯聴の背後にある脳内の音の処理メカニズムの解説まで,耳と脳にビンと響く一冊です.

2010年04月23日刊

ザリガニ

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:485.3〉

ザリガニ ニホン・アメリカ・ウチダ

川井唯史

ウチダが増えてニホンが消える!? 江戸時代は万能薬だった? ザリガニスープ? 青白黄色に変わる仕組みは? 脱皮に隠された秘密とは? 新種を見つけたらどうする? 驚きの生態から知られざる歴史まで,日本に生息する全3種を多数のカラー写真で徹底解剖.ザリガニ博士が教える〈採り方・飼い方・増やし方〉ガイド付き.

2009年09月18日刊

猿橋勝子という生き方

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(教育)〈NDC10版:289.1〉

猿橋勝子という生き方

米沢富美子

女性が理系の道を選ぶことも困難な時代に地球化学の分野で世界的な業績をあげ,さらに後進を育てようと女性科学者を顕彰する「猿橋賞」を設けた猿橋勝子.自らも猿橋の精神を受け継いで後進育成に尽力する著者が,その直向な生き方を伝えることで若い女性に勇気を与えたい,と次世代へのエールを込めて綴る渾身の評伝.

2009年04月07日刊

ハダカデバネズミ

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:489.47〉

ハダカデバネズミ 女王・兵隊・ふとん係

吉田重人/岡ノ谷一夫

ひどい名前,キョーレツな姿,女王君臨の階級社会.動物園で人気急上昇中の珍獣・ハダカデバネズミと,その動物で一旗あげようともくろんだ研究者たちの,「こんなくらしもあったのか」的ミラクルワールド.なぜ裸なの? 女王は幸せ? ふとん係って何ですか? 人気イラストレーター・べつやくれい氏のキュートなイラストも必見!

2008年11月06日刊

Google Earthでみる地球の歴史

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:454.9〉

Google Earthでみる地球の歴史

後藤和久

Google Earthは,地球を自由自在に探索できるソフト.家にいながら,どんな場所でもひとっ飛び.本書では,そのGoogle Earthをつかって,地球史の舞台を訪ねます.極北の大地から,絶海の孤島まで.フィールド経験豊かな地球科学者が案内をしてくれます.見たこともない光景が,ページをめくるごとに出現.読んだら必ず行きたくなる本です.

2008年10月07日刊

ワイルドライフ・マネジメント入門

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(環境学)〈NDC10版:480.9〉

ワイルドライフ・マネジメント入門 野生動物とどう向きあうか

三浦慎悟

野生動物と人間との間に,深刻なあつれきが起きている.シカの農林業被害,クマの人身事故,トキの絶滅──.野生動物と共存するためには,野外調査の成果に裏打ちされた,科学的で計画的な保護管理が必要である.外国の事例や過去の失敗に学びながら,著者が実践してきた事例を通して,日本に合った科学的な保護管理の手法を考える.

2008年06月17日刊

新型インフルエンザH5N1

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:493.87〉

新型インフルエンザH5N1

岡田晴恵/田代眞人

H5N1型インフルエンザは強毒性.発生は時間の問題だ.だれも免疫をもたないため,ふれれば全身感染をおこし,数日で死に至る可能性が高い.国内に侵入したら最後,あっという間に拡大するという.第一線の研究者が最新知見からそのメカニズムに迫り,科学的根拠を示す.さらにはワクチン開発の現状から対抗策を提案する.

2007年12月20日刊

「あっ、忘れてた」はなぜ起こる

哲学・心理学・宗教学(医学・歯学・薬学・看護学)〈NDC10版:141.34〉

「あっ、忘れてた」はなぜ起こる 心理学と脳科学からせまる

梅田聡

行きがけに手紙をポストに投函しようと思っていたのに,すっかり忘れていた──こんな経験は誰にでもあるだろう.なぜ人はそのような失敗をするのか.裏を返せば,どうして「しようと思っていたこと」を「タイミングよく」思い出せるのか.日常的な記憶経験を出発点に,心理学と脳科学の成果から,そのメカニズムを探る.

2007年07月06日刊

科学の社会化シンドローム

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:404〉

科学の社会化シンドローム

石黒武彦

ES細胞ねつ造が,韓国の社会をゆるがした.国内でも国立大学や一流研究所における論文ねつ造・データ改ざんの疑惑,研究費の不正運用が,世間を騒がせ科学システムを脅かす.社会からの要請を前に,病的症状を現しているかに見える科学は,今後どのようにあるべきか.研究の第一線にあった著者が,問題の根源から考察する.

2007年05月09日刊

こんどこそ!わかる数学

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:410.4〉

こんどこそ!わかる数学

新井紀子

小学校・中学校時代には,算数・数学に興味関心を持つどころか大嫌いだったという著者.それだからこそ,大学は法学部に進んだのに,なぜか予想に反して数学者になってしまう.そんな著者が自身の悲惨な経験を踏まえ「もし中学生に教える機会があれば,こんな教え方をしてみたい」と思い立って書いたのがこの本だ.数学イメージが変わる.

2007年02月06日刊

オイラー,リーマン,ラマヌジャン

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:413.5〉

オイラー,リーマン,ラマヌジャン 時空を超えた数学者の接点

黒川信重

現代数学でもっとも重要と思われているもののひとつにゼータ関数があります.これは2,3,5,…,という1と自身以外には約数をもたない素数というもののふしぎな性質についていろいろなことを教えてくれる関数です.それらを研究した3人の数学者に焦点をあてて,まるで生き物のようなゼータについてやさしく語ります.

2006年12月08日刊

クマムシ?!

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:483.993〉

クマムシ?! 小さな怪物

鈴木忠

乾燥すると樽型に変身.真空,高温,高圧,放射線にも耐え,レンジでチンしても平気──.不死身伝説に満ちた身近な微小生物,クマムシ.その真相やいかに? 研究の歴史や,試行錯誤で飼育する笑いと苦労の物語など,生物研究のオモシロさ満載! 観察方法,ファン必見の超レア物図版も多数掲載! 日本初のクマムシ本,ついに誕生.

2006年08月04日刊

アクセントの法則

語学・コミュニケーション(文学・文化・歴史)〈NDC10版:811.14〉

アクセントの法則

窪薗晴夫

どんな言語や方言にも,それぞれに美しい規則の体系がそなわっている.私たちは幼いとき,造作もなくその体系を身につけ,大人になった今は,無意識にそれを操ってことばを話しているのだ.標準語や鹿児島弁のアクセントを例に,一見混沌とした言語現象に潜む法則を見つけだし,自分の頭の中で起こっていることを探ってみよう.

2006年04月05日刊

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:490.19〉

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ

佐藤俊哉

ニュースや新聞において死亡率や薬の効果がよく取り上げられますが,そこに出てくる「数字」がどのような意味を持っているのか,どうやって計算されて出されたものか知っていますか? それを教えてくれるのが「医療統計」なのです.さあ,宇宙怪人しまりすと一緒に勉強してみよう!

2005年12月06日刊

皮膚は考える

医学・歯学・薬学・看護学(理学(数学・物理・化学・生物・地学))〈NDC10版:494.8〉

皮膚は考える

傳田光洋

皮膚は身体を包むだけの単なる包装紙ではない.からだ全身を被い,重さは約3キロにもなる最大の「臓器」である.かつ,皮膚は環境に応じて,その状態を変化させ,必要な情報を体内に伝える.著者らは,脳神経系で働く物質と同じものが皮膚に存在することを発見した.鍼灸医療の本質ともからむ皮膚科学の最新研究を紹介する.

2005年11月02日刊

予想脳

医学・歯学・薬学・看護学(哲学・心理学・宗教学)〈NDC10版:491.371〉

予想脳 Predicting Brains

藤井直敬

これほど盛んに研究されながら,脳科学は進むべき方向を見失っている.脳のさまざまな側面について蓄積された詳細かつ膨大な知見を統合する大きな枠組みが存在しないからだ.本書はその枠組みとして「予想脳」という概念仮説を導入し,多数の脳が相互に影響を及ぼしあっているという事実をもとに,脳の本質的な理解に迫る.

2005年10月05日刊

エピジェネティクス入門

理学(数学・物理・化学・生物・地学)(農学(農・獣・畜産・水産))〈NDC10版:463.8〉

エピジェネティクス入門 三毛猫の模様はどう決まるのか

佐々木裕之

三毛猫の三毛模様,アサガオの絞り模様….遺伝子は同じでも,生物にはさまざまな外見や個性がある.これは遺伝子の働きを調整するエピジェネティクスによって偶然に決まっている.遺伝子を陰でダイナミックに操るしくみと,それによって生まれるさまざまな現象を解説し,病気との関係や新しい治療法開発の可能性を紹介する.

2005年05月12日刊

外国語学習に成功する人、しない人

語学・コミュニケーション(教育)〈NDC10版:807〉

外国語学習に成功する人、しない人 第二言語習得論への招待

白井恭弘

巷には語学の教材や学習法の情報があふれているが,本当に有効な外国語学習法とはどんなものだろうか.「外国語が身につく」とき,学習者にはどんな変化がおきているのだろう.言語学や心理学からの知見を基盤としながらも独自の研究分野として発展してきた「第二言語習得研究」の最前線を紹介する.

2004年10月20日刊

心の理論

哲学・心理学・宗教学(医学・歯学・薬学・看護学)〈NDC10版:140.1〉

心の理論 心を読む心の科学

子安増生

他人の心や行動が読めるのはなぜだろう.心が分かるとはどういうことなのだろう.人は行動の背景にある心について理論を構成し,次の行動を予測する.ではいつその理論を身につけるのか.動くものに感じ,見つめあい,分かちあって,人は心を育てていく.動物の心,機械の心,人の心をつなぐ新たなキーワード-心の理論.

2000年04月21日刊

一億個の地球

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:445〉

一億個の地球 星くずからの誕生

井田茂/小久保英一郎

1995年秋,ついに太陽系外に惑星が見つかった.以後続々と惑星発見のニュースがもたらされたが,発見された惑星系は我々の太陽系とはかけ離れた異形のものだった.生命を育む星,地球.その存在は稀有で孤独なのだろうか.惑星系形成理論とコンピュータシミュレーションによって地球型惑星の存在に迫る.

1999年12月22日刊

愛は脳を活性化する

医学・歯学・薬学・看護学(哲学・心理学・宗教学)〈NDC10版:491.371〉

愛は脳を活性化する

松本元

脳で行われる情報処理の過程が明らかになるにつれ,愛や意欲といった「情」のもつ意味が,科学の言葉で語れるようになってきた.本書は,脳を探る最新技術やモデル実験の成果に基づいて,脳の機能に関する全く新たな理解を提示する.さらに,脳に学ぶ革新的なコンピュータの構想,宗教の意味,科学技術の将来像までを多面的に考察.

1996年09月24日刊

数学者の視点

理学(数学・物理・化学・生物・地学)〈NDC10版:410.4〉

数学者の視点

深谷賢治

峻厳な山のように私たちを寄せつけようとしない現代の数学.数学とは一体どんな学問なのだろうか.数学者とはどんな人たちなのだろうか.研究の最前線にいる幾何学者が,日々の研究や教育,フィールズ賞をめぐる思惑,現代数学の動向などについて軽妙に語りながら,私たちには伺い知ることのない数学者の世界をいきいきと画き出す.

1996年01月22日刊

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